2024年9月23日
LPOにオススメのツール12選 | 比較、無料ツールあり
LPOとはランディングページ(LP)最適化のことを指します。Webマーケティングの基本であり、ランディングページ改善により、コンバージョン率の向上とCPA削減といった効果が期待できます。LPOは思い付きで実施するのではなく、根拠に基づいてPDCAを回しながら実施するのが成果を出すポイントです。そして、その際に必要となるのがLPOのためのITシステムです。無料ツールを含めてLPOに活用できるツールについて紹介します。
LPOツールとは?
LPOツールとはLPOのために必要な機能を搭載したツールを指します。一口にLPOツールと言ってもアクセス解析やヒートマップ機能など分析機能が充実したツール、A/Bテスト・多変量解析など実験に特化したツールなど多様なツールが存在します。
LPOを実施する際はこういったツールを活用しながら、自社・サービスのLP改善を実施します。
高機能型のツールは有料で、なかには高価なツールも存在します。ただし、とりあえずLPOツールを導入してみたいといったユーザー向けに無料ツールも存在します。
LPOツールを導入するメリット
LPOツールを導入すると「根拠に基づいたランディングページの最適化が実施できる」「CPAを下げることができる」「Webマーケティングによる収益をアップできる」といった3つのメリットが期待できます。3つのメリットについて紹介します。
根拠に基づいたランディングページの最適化が実施でき
LPOツールを活用すると、アクセス解析機能でユーザーの反応を分析したり、A/Bテスト機能で対照実験を行い、その結果に基づいてLPをチューニングしたりできます。
もちろん、こういった根拠に基づいてLPをチューニングした方が、思い付きでLPのデザインをちょっとずつ変更していくよりも確実にコンバージョン率(CVR)の改善につながります。
CPAを下げることができる
LPOによりLP経由のコンバージョン率を高めることにより、コンバージョン獲得単価(CPA)を下げることができます。
CVRの向上によって他社が割に合わないと考えて取り組めない広告施策に取り組めたり、他社よりも高いクリック単価で広告枠を入札できるようになります。
とくに競争が激しいWeb集客ではCVRの高低が競争に大きな影響を与えるのでLPOによってCPAを下げることは重要です。
Webマーケティングによる収益をアップできる
LPOによってCPAを下げると、Webマーケティングにおける収益アップ効果も期待できます。
とくにWebで商品・サービスを販売する場合は価格競争になりがち、かつ全国の事業者が広告を出稿するので広告コストも高騰しがちです。よって、いたずらにマーケティングをしていると売上はあげられるけど収益は伴わないといった事態が発生しがちです。
そのため、収益をあげるためにLPOによるCVR向上は大きなアドバンテージとなります。
LPOツールを選定する際のポイント
無料ツールも存在しますが、一般的にLPOツールは比較的高価なツールです。よって導入する際には自社に適したものなのかきちんと選定する必要があります。LPOツールを選定する際に気を付けるポイントを3つに絞って説明します。
導入の目的を決める
LPOと一口に言っても、それぞれのツールに得意、不得意があります。たとえば高価だけれどもA/Bテスト機能が充実しているツールや、無料で使えてGoogleアナリティクスよりは深いアクセス解析ができるツールといった具合に一つ一つのLPOツールに特徴があります。こういったツールの中から自社に適したツールを選ぶためには、まずどのような目的でLPOツールを導入するのかを明確にしてください。
サポート機能はどの程度充実しているかを確認
LPOツールにはデータ解析や実装補助といったさまざまな機能が存在します。ただし、いずれの機能も人間が使用するものであり、社内にエンジニアがいなかったり、Webマーケティングに関する知見が浅かったりすると使いこなせないツールも数多く存在します
一方でLPOツールの中には分析をコンサルタントがサポートしたり、広告運用代行も依頼できたりするサービスも存在します。社内のWebマーケティングに関するノウハウの蓄積具合に応じて必要なツールを選定してください。
導入に見合うコストパフォーマンスなのかを分析
LPOツールの中には導入、運用ともに数十万円の費用が発生するツールも存在します。そしてツールを使って、費用を上回るような収益をあげられなければ、かえってWebマーケティングの収益率を低下させてしまいます。
導入することによるイニシャル、ランニングコストを加味したうえで、コンバージョンを毎月何件獲得したら、あるいは客単価を何円以上上げられれば導入するに値するのか、導入する前にシミュレーションを実施してください。
おすすめLPOツール12選
LPOに役立つツールは数多く存在します。本コンテンツでは「無料で使えるLPOツール」「分析機能に強いLPOツール」「テスト機能が充実したLPOツール」「実装を効率化するためのLPOツール」といった4つのカテゴリから各3種類、計12種類のツールを紹介します。
無料で使えるLPOツール3選
LPOツールの中には無料で使えるプランが設定されているツールも存在します。昔はGoogleが提供している「Google オプティマイズ」が無料のLPOツールとして有力でしたが、2023年にサービスを終了しました。よって近年、無料でLPOツールを使用したい場合は、無料プランのあるLPOツールを使用するのが一般的です。無料プランの存在するLPOツールの中からおすすめのツールを3種類紹介します。
Juicerはサイト分析&改善に必要な機能が無料で使用できるLPOツールです。ペルソナ分析、NPS、A/Bテスト、リードスコアリングといった機能が基本機能として搭載されています。ソースコードの知識不要で利用でき、一行のタグをサイトに埋め込むだけですぐに利用開始、タグマネージャ経由でも使用できます。データ活用プラン、DMP分析レポートプランといった有料プランにグレードアップすれば、より深くユーザーやWebサイトについて分析可能ですし広告運用代行も依頼可能です。
ヒートマップ、サイト解析、ページ編集、A/Bテスト、WEB接客、パーソナライゼーションなどの機能をタグ1つ埋め込むだけで使用できます。無料プランがあり月間PV数3,000までしか計測できませんが、ヒートマップ、A/Bテストといった有料級の機能が使用可能です。有料プランを契約すれば計測ヒートマップ枚数が1枚から無制限になったり、計測コンバージョン数が3つから20個になったりするなど計測範囲は拡大して、ヒートマップ機能も強化されます。20万社以上への導入実績があり、業種・業界を限らずさまざまな企業が導入しています。
レコーディング・ヒートマップ・フォーム・ファネル・アンケートなど5つの機能を駆使して多角的にユーザーの行動を観察できるツールです。5つの機能とも無料で使用できて、月額6,000円からの有料プランに加入すれば各種サポートが受けられます。Mouseflowを活用すればGoogleアナリティクスでは計測できないユーザーの感情を分析可能です。世界中で20万社以上が導入し、国内だけでも100社以上の上場企業が導入しています。
分析機能に強いLPOツール3選
LPOを実施するうえで必要なのがユーザーやその行動を分析する機能です。LPOツールに搭載されている分析機能として代表的なのはヒートマップ機能ですが、他にもさまざまな分析が可能です。分析機能が充実しているLPOツールを3種類紹介します。
AIアナリストはGoogleアナリティクス(GA4)などのデータをAIが自動的に分析してくれ、データ分析から改善ポイント提案、施策の管理と成果検証を一気通貫で実施してくれるIPOツールです。ノンエンジニア、分析に不慣れなユーザーでも活用しやすいツールで、39,000サイト以上に導入されています。分析だけではなく、実行支援サービスも提供しており、LP設計・制作サービスのAIanalyst CREATIVE、広告運用代行のAIanalyst ADといったサービスも提供しており、組み合わせて活用することによりWebマーケティングのノウハウが少ない企業でも効果を出せます。
Webサイトの改善を一気通貫でサポートしてくれるサービスです。タグを一行追加するだけで、Webサイト、アクセスしたユーザーの行動が分析できるのはもちろん動的ページや機能開発など難易度の高い実装も可能となります。また、10,000人を超える人材ネットワークからUXに強い専門人材チームを組成してプロジェクトの伴走が可能なので、社内にエンジニア、マーケターのリソースがない企業でも活用できます。
User Insightはヒートマップツールをベースにしたアクセス解析ツールです。月間60億PV以上を計測、国内1,000社以上が導入している人気ツールです。ヒートマップ分析の他にも、EFO解析、ユーザー属性解析、広告効果測定といった各種測定機能が使用できます。自社のアクセス解析だけではなく、競合サイトの調査にも活用できるので相対的に自社のWebマーケティングの成果を分析可能です。
テスト機能が充実したLPOツール3選
LPOにおいて重要なのがA/Bテストや多変量テストと呼ばれるWebページの対照実験です。CV率はちょっとしたキャッチコピーの違い、ボタンの色や大きさといった微妙な違いによっても変化すると言われているので、こういった実験によるチューニングが必要です。LPOツールの中でもテスト機能が充実したツールを3つ紹介します。
A/Bテスト、多変量テスト、パーソナライズを用いてのコンバージョン率改善の3つの機能を搭載したLPOツールです。850社以上が導入しており、これまで75,000件以上のテストに使用された実績があります。複数のLPを作って結果をレポーティングするだけではなく、複数のLPの中から成果が出ないと統計上判断されたLPの配信を自動で停止してくれるのでA/Bテストの実施自体も自動化できます。またパーソナライズ機能では約5億ユニークブラウザの行動データを学習したAIが、それぞれのユーザーに適したクリエイティブを選んで自動で配信してくれます。
「直感的な編集」「思いどおりに配信」「正しくデータ評価」「ユーザーを見る」の4つをコンセプトにしたLPOツールです。ノンエンジニアであっても直感的にLPを作成できるのはもちろん、配信、データ分析、ユーザー解析を一気通貫で行えます。A/Bテストを実施する際にも役立つ機能が搭載されていて、複数指標でテストパターンの優劣を評価でき、ユーザー体験を再現し、直感的な振り返りが可能です。
A/Bテスト、パーソナライズ機能を搭載した海外発のLPOツールです。パソコン・スマートフォン・タブレット・レスポンシブなど全デジタルチャネルに対応可能で、Optimizelyの統計エンジンStatsEngineを使用して迅速かつ正確なA/Bテストを実現します。Optimizelyのビジュアルエディタを使用すれば直感的なLP制作が可能で、広告キャンペーン、地域、Cookieなどさまざまな切り口で訪問者やユーザーにテストのバリエーションを提供可能です。
実装を効率化するためのLPOツール3選
アクセス解析、A/Bテストなどの機能が搭載されていたとしても、そもそもLPに分析結果を実装しなければ成果はあがりません。LPOツールの中にはこのことを踏まえて、LPへの実装の効率化をコンセプトにしたLPOツールも存在します。こういったツールを活用することにより、社内にエンジニアがいなくても素早くLPの更新が可能です。代表的なツールを3種類紹介します
A/Bテストもランディングページ作成も簡単にできるLPOツールです。LPを作成する際は約200種類のLPデザインテンプレートを活用して、穴埋めに近い感覚でWebページ制作が可能です。A/Bテストがわずか数秒で立ち上がるため、GA4に対応した計測結果を見ながら「検証と改善」が高速PDCAでまわせます。プログラミング不要でエントリーフォームの改修もできるEFO機能も搭載されているのでLP全体のCV率にこだわったチューニングを実現します。
30分で始めて、1日10分で改善をコンセプトにしたLPOツールです。パーツの組み合わせでLPを自由に素早く制作できます。分析のための設定も不要で、成果を出すための指標レポートやヒートマップなどの設定は必要なく、クリック操作のみでさまざまな分析が可能です。ポップアップやバナーを自在に操る機能も搭載されているので、自由にCTAを設置できます。
LPOツールは一般的に月額数万円から数十万円と多額のコストが必要ですが、Sales Bannerは月額3,800円から導入できるLPOツールです。Webバナーの作成、サイト内でのアクション、クリックされたときの動作をノンエンジニアでも簡単に設定できます。CTAに特化したLPツールなので低価格であっても充分に成果に大きな影響があります。テンプレートも充実しており、目的に合わせたカスタマイズも可能なので低価格なLPOツールといっても自由度の高いのが特徴です。
LPOツールを活用してWebマーケティングの効率を高める
LPOはWebマーケティングによる収益を最大化させるための重要施策の一つです。本コンテンツで紹介したようなLPOツールを活用すれば定量的な根拠や実験結果に基づいたLPのチューニングが可能です。
ただし、無料ツールも存在するといってもLPOで成果をあげようとすれば有料ツールの導入を検討しなければなりませんし、無料ツールの場合は計測できるPV数や機能が制限されており、本格的に使用して成果をあげるのは難しいからです。そして、できるだけコストをかけずにLPOを実施したいのであればCTA関連の改善から取り組むべきです。
CTAはLPの中でもコンバージョン率に大きく影響を与える最重要要素の1つなので、CTAを管理し、細かくチューニングすることによって大きな効果が期待できます。
Sales Bannerを活用すればこういったCTA管理の手間を削減でき、キャンペーンごとに合致したCTAの表示も可能です。LPOツールを導入するよりも安価なコストで導入が可能。30日間の無料トライアルもあるのでぜひ一度お試しください。