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2024年10月6日

バナーとは?種類とその作り方を解説

バナーとは何か?

バナーとはホームページやアプリ上にマーケティング目的で設置される画像や動画のことを指します。その画像や動画をクリックすると特定のWebサイトやページなどに移動できます。

昔から存在するWebマーケティングの手段で、Webサイトのアクセスアップ、ホームページ内での回遊促進、商品・サービスの認知度アップなどさまざまな目的で活用されます。

近年はバナー制作をサポートするさまざまなアプリ・サービスが充実しているので、各社がバナー制作を内製化しているケースもたくさん存在します。

バナーを設置する目的

バナーはインターネット黎明期から存在するWebマーケティング施策で、今もなお根強い人気があります。バナーの設置場所としては自社サイト内と他社サイトの大きく2つが存在します。

自社サイト内のバナーはホームページ内での回遊を促進して、目的のWebページに誘導したり、サイト内のコンテンツを隅々まで確認したりしてもらう目的で設置します。

外部サイトに設置するバナーは商品・サービスの認知度アップやWebサイトへの集客目的で設置されます。

自社サイトにバナーを設置する場合の目的

誘導したいページにユーザーを誘導するため


自社サイト内の回遊促進・ページ誘導のためにサイト内にバナーを設置することが多いです。自社サイト内なのでデザインやサイズの制限はないので自由なデザインが可能です。最終的にコンバージョンに至るまでユーザーはどのようにホームページ内を回遊する

外部サイトにバナーを設置する場合の目的

外部サイトから目的のWebサイトに集客するため


バナー作成・設置の主要な目的としてWebサイトへの集客があげられます。他社ホームページの広告枠に自社のバナーを設置することにより、バナーを見て興味を持ったユーザーにバナーをクリックしてもらい自社サイトに誘導します。

バナーを制作する際は、ユーザーがクリックしたくなるようなバナー画像を制作するのはもちろん、クリックした後に遷移したページがユーザーが期待しているWebページの内容と一致していることも重要なポイントです。

商品・サービスの認知度をアップするため


バナー広告経由でWebサイトに集客して特定の商品・サービスが購入されるのを狙う他にも、商品・サービスの認知度をアップするためにバナーを外部サイトに設置するケースも存在します。例えば、スマホゲームのようにニーズが顕在化しにくかったり、高単価の商品をブランディングのために実施したりするケースがあげられます。

バナーの種類

一口にバナーと言ってもサイズやファイル形式などによってさまざまなバナーが存在します。さまざまな切り口からバナーを分類します。

広告出稿方法による分類

バナーの表示先としては自社サイト内と他社サイトの2パターンが存在することは説明したとおりです。そして、他社サイトへの設置方法はWebサイトの個別のバナー広告枠を契約する方法と、広告プラットフォームと契約する方法の2つにさらに分類できます。

広告プラットフォームとは各Webサイトに存在するバナー広告の枠をまとめてプラットフォームサービスが契約して、プラットフォームと広告出稿の契約をするだけでさまざまなWebサイトにバナー広告を出せるサービスのことを指します。日本ではYahoo!の提供しているYDAとGoogleが提供しているGDNという2種類のサービスが主流です。

特定のWebサイトのバナー広告枠を個別に契約するケースも存在しますが、近年は広告プラットフォームを活用してバナー広告を掲載する手法が主流です。

サイズによる分類

バナーのサイズに関して自社サイトにバナーを掲載する場合は特に規制はありませんが、他社サイトにバナーを掲載する際はそのWebサイトのルールに則ったバナー掲載が求められます。

よく使用されるバナーサイズとしては468px×60px、300px×250pxなどの横長や正方形に近いサイズがあげられます。またパソコンでWebサイトを閲覧しているユーザーにバナーを印象付けるために160px×600pxといった縦長のサイズのバナーを使用することもあります。

実際にバナーを作る際には使用する広告プラットフォームの規制を確認したうえで、それに適合するサイズのバナーを作成してください。なお、広告プラットフォームで対応可能なすべてのバナーサイズを全て網羅しようとすると一つのバナーデザインでも数十パターンのサイズを用意しなければならないのは対応するのは主要な数パターンだけで大丈夫です。

ファイル形式による分類

バナー画像は大きく分けて、JPEG、GIF、PNG、BMPの4つのファイル形式が存在します。このうち一般的に使用されているのがJPEGです。JPEGは1670万色を表現でき、圧縮率を調整することによってファイルサイズも軽くできるのでホームページを読み込む際にも負担になりません。

また、動きのあるバナーを表示する際に使用するのがGIFファイルです。4つのファイル形式で唯一画像に動きがつけられますが、256色までしか使用できないのでグラディエーションのある画像には不向きです。

バナーの基本的な制作方法

近年はノンデザイナー向けのバナー制作ツールも充実しているので、下記の手順を踏まえれば社内のバックオフィス担当者でもバナー作成が可能です。バナーの制作方法および各工程での注意点について説明します。

ターゲット・目的を明確にする

目的とは特定の商品の販売やSNSの登録といったいわゆるコンバージョンのことを指します。さらに目的を細分化すると、バナーはクリックしたユーザーを特定のページに偏移させるものなので、①どのWebページにユーザーを遷移させたいのか、②そのページでユーザーにどんな行動をとって欲しいのかについて明確にします。

上記の目的設定が完了すれば、次はそのバナーをクリックして目的の行動をとるユーザーとはどのようなユーザーなのかを明確にします。ターゲットユーザーを明確にするのは、バナーの精度を高めるためにも、Web広告のターゲット設定を最適化して広告のコストパフォーマンスを高めるためにも重要です。

訴求すべきポイントを整理する

目的・ターゲットが明確になれば商品・サービスのどの部分を訴求するのかを整理します。たとえば、高価格帯と低価格帯の商品では訴求するポイントもバナーの色味も違うはずです。また、品質を訴求するのかデザイン的な価値を訴求するのかなど、ターゲットや目的に合わせて何を訴求すべきか違ってきます。

完全に1つの訴求ポイントに絞る必要はありませんが、訴求ポイントを絞り切れないとバナーがごちゃごちゃしたり、色々なパターンのバナーを作成するので手間がかかったりするといったケースも考えられます。後の工程を楽にするためにも訴求すべきポイントはこの段階で整理しておくべきです。

作成要件を整理する

以上が決まれば制作に入りますが、制作に入る前に作成要件は整理すべきです。具体的には次の点をチェックしてください。

  • 掲載先のバナー作成ルールおよび作成すべきサイズどうなっているか

  • バナーを閲覧してからコンバージョンに至るまでの流れはイメージできているか

  • バナーをクリックしたときの遷移先は充分にコンバージョンを獲得できそうか

意外と見落としがちなのが、バナーの遷移先の問題です。バナーのクリック率が低いのはバナーのデザインのせいですが、最終的にコンバージョンが低いのはバナーと遷移先Webページがマッチしていない、Webページの精度が低くコンバージョンに至らないことの2つのパターンが考えられます。バナー作成と同時に見直してください。

ラフを制作する

作成要件が明確になればラフを制作します。バナーは大きくわけてキャッチコピーとメインビジュアル、CTAの3つの要素で成り立っています。この3要素の組み合わせによって膨大なパターンが考えられるので、ラフを作成して良さそうな組み合わせにあたりをつけてください。

キャッチコピー


キャッチコピーとはバナーを見たユーザーにクリックさせたいと思わせるような文章のことを指します。そして、キャッチコピーはさらにメインコピーとサブコピーの2種類に分類できます。

メインコピーとは一番目立つように配列する文章のことを指します。ユーザーがそのバナーをクリックしたいと思わせるように、まず興味を持たせるために必要です。Webサイトを閲覧している際にユーザーは瞬時にそのバナーが自分にとって必要か不要かを判断しているので、長くても13文字程度で端的に商品・サービスの良さを伝える必要があります。

サブコピーとはメインコピーを補強するためのコピーで、メインコピーと比較すると落ち着いた装飾で文字のサイズも小さくデザインします。メインコピーだけでは訴求しきれないポイントを補うために設置します。

コピーについては人間が考えるケースもありますが、近年はChatGPTに代表されるAIツールを活用して大量のコピー候補を作成して、そのコピーから最適なものを人間が選ぶといった手法でコピーを作るケースも増加しています。

メインビジュアル


メインビジュアルとは商品・サービスのイメージを伝えるための画像部分のことを指します。コピーはあくまでも文字なので、商品・サービスのイメージについてはメインビジュアルがしっかりしていないと伝わりにくい傾向にあります。

メインビジュアルを作成する際は商品・サービスのどのような魅力を誰に対して見せたいのかを明確にイメージしたうえで、画像選びを行ってください。

CTA


TAとはCall To Actionの略称でバナーのクリックを誘導するための文言を指します。「資料請求はこちら」「今すぐ登録する」といった文言がオーソドックスです。また、「無料で登録」「資料請求した方、抽選で●●名様に…」といったように、よりクリック率を高めるような仕組みをCTAに設置することもあります。

バナーによってはあえてCTAを設置せずにデザインしているケースも存在しますが、ユーザーにとって初見になるであろう商品・サービスをアピールする際は基本的に設置しておくべきです。

本番の制作を行う

さまざまなキャッチコピー、メインビジュアル、CTAの組み合わせパターンを試して、最適なパターンを発見できれば、本番の制作を行います。後述するように近年はバナー制作に活用できるソフトウエアやサービスが充実しているので、ノンデザイナーであっても少し練習さえすればバナー作成が可能です。

ちなみに制作するバナーが必ずしも1種類である必要はありません。どういったデザインのバナーが、一番反響率が高いかは最終的にユーザーに見てもらってA/Bテストするしかありません。A/Bテストするのを見越して複数パターンのバナーを作成するのも良いでしょう。

社内でバナーを作るのが難しい場合、Web制作会社やデザイナーにバナー制作を外注する方法もあります。一件あたり1,000円からの費用が発生しますが、プロが作成するので一定以上のクオリティが期待できます。

ただし、プロといっても商材・サービス自体には詳しくないので、商品・サービスの訴求ポイントを整理して、どのような方向性で作成するのかは自社で指示もしくは制作会社と相談した方が良いです。

一つの商品・サービスに関して複数のデザインアイデアが欲しい、要件は自社できちんと定義できるので価格を落としたいといった場合はクラウドソーシングの活用も検討してください。

ホームページなどに実装する

バナーが完成すればホームページに実装します。近年はWordpressなどブログ感覚でホームページが更新できるシステムで作成しているホームページも増加しています。こういったシステムを活用すれば専門的な知識が無くても簡単にバナー画像を入れ替えられます。

また、GDNやYDAのような広告配信プラットフォームを活用する場合は、各サービスの利用方法どおりにバナーを実装してください。

ちなみにバナーは実装すればそれで終了ではなく、反響を見ながら徐々に改善していくべきものです。取得した反響データをもとにもう一度はじめのステップに戻ってバナーを作成してください。

バナー制作の際に使用できるサービス

近年はデザイナーじゃなくてもバナーを作成できるようにさまざまなサービスが用意されています。代表的な3種類のサービスについて紹介します。

クリエイティブ作成サービス

クリエイティブ作成サービスとはバナーをデザインするのをサポートしてくれるようなツールのことを指します。ノンデザイナー向けのクリエイティブ作成サービスとしてはCanvaやAdobe Expressなどが有名です。

画像素材サイト

バナー制作に活用できる画像素材を保管しているWebサイト・サービスのことを指します。写真ACやいらすとやなど様々な画像素材サイトがあり、大抵の画像はこういったWebサイトを活用すれば手に入ります。

バナーデザイン参考ギャラリー

さまざまなバナーの制作事例を公開しているバナーデザイン参考ギャラリーといったサービスも存在します。とくにバナー制作の経験が少ない場合は、こういったサイトで目標とするデザインを決めることにより、クオリティも制作効率も向上します。

バナー作りを内製化してマーケティングの精度を高めよう

バナーとはWebマーケティングのためにホームページに設置される画像のことを指し、クリックすることにより特定のWebページに誘導します。集客のために他サイトに表示されるバナーと自サイトの回遊性や成約率の向上のために使用するパターンの2パターンがあります。

昔はWeb制作会社に依頼して作成・ホームページを更新するのが一般的でしたが、近年はサポートツールが充実しているので社内でも作成・更新が可能です。とくにSales Bannerのようにバナー制作・Webサイトの更新までを一気通貫でできるツールを使用すれば、効率的にバナーの運用が可能です。