Sales Banner

2024年11月10日

ホームページのバナーどんなサイズがいいの?

ホームページ運用・Webマーケティングの際に注意すべき要素の1つがバナーの大きさです。バナーは人目を引くように、クリックしたくなるように作るのはもちろん、目的に合わせてサイズを微調整しなければなりません。本コンテンツではバナーの適切なサイズについて説明します。

バナーの目的は「回遊」と「集客」

バナーを作成する目的は大きく分けて2つ「回遊」と「集客」にあります。回遊用のバナーを作成する際には特にサイズに制限はありませんが、集客用のバナーを作成する際には決まったサイズでの制作が必要です。

「回遊」用のバナーとは?

回遊とは自社サイト内のページ間の移動を指し、サイト内を回って目的に到着するように誘導するのがバナー設置の目的の1つです。この場合、自社サイト内を回遊させるだけなので、サイズに関する制限は存在しません。自社サイトに必要であれば画面を覆いつくすようなバナーも制作しても良いです。

「集客」用のバナーとは?

2つ目の目的として想定されるのが「集客」です。いわゆるバナー広告、ディスプレイネットワーク広告を他のホームページに出稿してアクセスを集めるためのバナーです。こういった集客用のバナーのサイズは出稿先のWebサイトや広告サービスの定めている広告掲載ルールによって異なります。

ルール通りに作成されたバナーでないと出稿できないので、ルールに則った広告作成を実施してください。

バナーサイズに関する基本的な考え方

自社ホームページしか表示しないバナーについては、自由にサイズを設定すれば大丈夫です。ただし、PCで表示されてもスマホで表示されても見やすいようなサイズを意識して作成する必要があります。

集客用にも回遊用にも使用しているバナーなどは広告プラットフォームで決められたサイズに合わせて作成するのがベターです。こういったバナーは頻繁に入れ替える可能性があり、キャンペーンのたびに様々なサイズのバナーを制作するのは手間がかかります。そのため、集客用のバナーにサイズを統一することにより、バナー制作のコスト削減、スピードアップが可能です。

代表的なバナーのサイズ

バナーの国際標準規格はIAB(インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー)が2年に1回の頻度で見直し・更新しています。

日本ではGoogleが提供しているGDN、Yahooが提供しているYDAが2つの大きなバナー広告プラットフォームで、これらのプラットフォームもIABの規格を参考にしています。

集客用のバナーを作成するのであれば、このIABの規格を元に2つのプラットフォームに掲載されているバナーのサイズを参考にするのが良いです。

バナーのサイズはピクセル(px)という単位で横と縦の寸法を表します。たとえば300×200サイズのバナーとは、横の長さ300ピクセル×縦の長さ200ピクセルのバナーのことを指します。

IABが定める国際規格には、長方形とポップアップ型(Rectangles and Pop-Ups)、バナーとボタン型(Banners and Buttons)、高層ビル型(Skyscrapers)の3種類のカテゴリが存在します。

長方形とポップアップ型のバナーサイズ


サイズ 名称
300×250 ミディアムレクタングル
250×250 スクエアポップアップ
240×400 バーティカルポップアップ
336×280 ラージレクタングル
180×150 レクタングル
300×100 3:1レクタングル
720×300 ポップアンダー

バナーとボタン型


サイズ 名称
468 x 60 フルバナー
234 x 60 ハーフバナー
88 x 31 マイクロバナー
120 x 90 ボタン型1

120 x 60 ボタン型2
120 x 240 縦型バナー
125 x 125 ボタン正方形
728 x 90 スコアボード

高層ビル型


サイズ 名称
160 x 600 ワイドスカイスクレイパー
120 x 600 スカイスクレイパー
300 x 600 ハーフページ広告

バナー制作する際はサイズだけではなくファイルサイズやタイプにも注意

バナー制作で注意すべき最も重要な要件はサイズですが、他にも各広告プラットフォームによってバナーに関するルールが設けられている場合があります。

代表的な制限としてはバナーのファイルタイプ(png、jpeg、gifなど)や容量などがあげられます。他にも表現方法や使う画像などに規制がかかっている場合もあります。

集客、回遊の両方で使用するバナーを制作する場合はこういった要素も加味したうえで、活用できるバナー制作が必要です。

ちなみに回遊用にだけ使用する場合であれば広告プラットフォームのような規制を受けないので、薬事法や景品表示法などの法規制に抵触しない範囲で自由にバナーが作成可能です。

バナーを自作するメリットと方法

既にホームページが存在し、バナーのサイズも決まっている場合、社内でバナー制作は内製化している事業者も数多く存在します。近年はバナー制作ツールも充実しており、ノンデザイナーであってもバナーを制作できる環境が整っているからです。バナーを自作するメリットと方法について説明します。

バナーを自作するメリット

バナーを自作するメリットはバナー制作に関する費用を削減、スピードアップさせることにあります。Web制作会社に依頼するとバナー制作だけでも1バナー1,000円以上、納品まで2~3営業日は必要です。既存社員がバナー制作できるようになれば優先順位が高い物ならば既存業務に優先して即日で制作できます。

それだけではなくWeb制作会社ではおさえきれない、ユーザーに触れあっているからこそ知っている細やかな訴求ポイント、魅せ方といった要素も現場の従業員がバナー作成を実施することによって反映できます。

バナーを自作する方法

バナーを自作する場合は、差し替えたいバナーのサイズを確認したうえで、そのバナーと同サイズの新規バナーを作成すれば大丈夫です。

バナーを作成する際には「送料無料」「30秒で登録可能」といったように訴求ポイントを明確にしたうえで、どういうページに遷移するのかわかりやすいバナーデザインを心掛けてください。

なおデザイナー向けのツールを使用するスキルがなかったとしても、Canva、AdobeExpressのように無料で使用できるノンデザイナー向けのバナー作成ツールを使えば簡単にバナー制作ができます。

すでにホームページが存在するならば差し替えは容易

バナーを作成さえしてしまえば、ホームページ上のバナーの差し替えは容易です。画像の差し替えだけであればHTMLやCSSといったホームページ制作に必要な知識はほとんど必要ありません。さらに近年はWordPressやMovable Typeといったブログ感覚でホームページを編集できるCMSと呼ばれるシステムでホームページを作っている場合もあります。こういったシステムでホームページを制作しているのであればバナーの差し替えはさらに容易です。

またTRACTAのようにバナー作成からホームページ上での差し替え作業を一気通貫で行えるシステムも存在します。

こういったシステムを使用すれば、バナーはデザインの専門知識が無い現場のメンバーでも充分に制作・実装可能です。

バナーサイズは国際標準規格をベースに考える

以上のようにバナーサイズの目安とバナーを自作するメリットについて紹介しました。バナーサイズは国際標準規格もしくはGDNやYDAが推奨しているサイズに則って作成するのがベターです。ただし、自社サイト内に回遊を目的として設置するバナーの場合、サイズは自由です。

また、簡単なバナーの入れ替え作業であれば内製化した方がコスト削減、スピードアップ効果が期待できます。バナー作成のツールとしてはCanvaやAdobeExpress、ホームページ管理ではWordPressやMovable Typeといったツールが有名です。またバナー作成からホームページへの実装が一気通貫で実現できるツールとしてTRACTAが存在します。