2024年9月23日
コンバージョンボタンとは?| 何色が良い?CTAとの違い
Webマーケティングの成否を分ける重要な要素として「コンバージョンボタン(CVボタン)」が存在します。CVボタンとはランディングページ上でコンバージョンに誘導するためのバナー(ボタン)のことを指します。
基本的にはCTAと同様ですが微妙にニュアンスを使いわけているケースも存在します。また、俗説では緑色のCVボタンが反響率が高いと言われることがありますが、これは必ずしも正しくありません。本コンテンツではこのようなコンバージョンボタンに関するさまざまな知識について紹介します。
コンバージョンボタン(CVボタン)とは?
コンバージョンボタン(CVボタン)とは資料請求や商品購入といったコンバージョンに誘導するためにWebコンテンツ上に設置されたボタンのことを指します。CVボタンをどのようなデザインで、どんな提案でどの位置に何個つけるのかによってコンバージョン率が大きく変化するので、Webマーケティングの業績アップには重要な要素の1つです。
CTAとの違い
CVボタンと類似のものとしてCTAが存在します。
CTAとはCall To Actionの略称でユーザーに何らかの行動を喚起するためのイメージやテキストのことを指します。CVボタンも広い意味ではCTAの一種で、CTAの中でも「コンバージョン」という行動喚起に特化したCTAです。
とはいえ、CTAのほとんどはコンバージョンを喚起するために作られているので、CVボタンとCTAボタンはほぼ同様の意味で使われているケースも多いです。
なぜCVボタンが重要なのか?
CVボタンはWebマーケティングにおいて重要な要素です。
コンバージョン率が低いと、充分なコンバージョン数を確保できずに収益を確保できない、有料広告を使用している場合は広告の費用対効果が合わないといった事態が考えられます。
つまり、コンバージョン率が低いWebマーケティングはそもそも収益を得られないので成立しないといった事態も発生します。逆にコンバージョン率が高い場合は、売上アップ、収益向上といった恩恵を受けられます。
そして、コンバージョン率に大きく影響を与えるのはCVボタンのデザインや位置などなので、CVボタン関連の改善を実施するのがWebマーケティングの収益性アップには近道です。
CVボタンに関するよくある質問
CVボタンはWebマーケティングにおいて重要な要素なため、何色が良いのか?という質問を中心に、さまざまな典型的な疑問が存在します。こういったよくある質問の中から3種類を抜粋して紹介します。
質問1:CVボタンは緑色が最も反響率が高い?
CVボタンに関してよく言われることとして、「CVボタンは緑色が最も反響率が高い」と言われることがあります。緑色のボタンが良い理由としてはCVボタン、緑は信号で「進め」を表す色だから、緑色は安心を印象付ける色なのでといったさまざまな理由があげられています。
確かにWebコンテンツにおいてCVボタンは緑色でデザインされることが多いのですが、必ずしも緑色のボタンの反響率が一番高いとは限りません。Webコンテンツのベースカラーとの対比やその他デザインとの組み合わせといった要素にもクリック率は影響を受けるので、緑色以外のボタンの方が反響率が高いケースも存在します。
もともと緑色が一番反響率が高いと言われるようになったのは、2009年にWebブラウザのFirefoxを開発・提供しているMozilla社がFirefoxのダウンロードボタンの色に関してA/Bテストした結果、緑色が一番反響率が高かったというデータを公開したからだと言われています。
ちなみに赤も緑色と同じく反響率が高い色だとする調査結果も説もあります。
質問2:CVボタンにはアクションをつけた方が良いのか?
CVボタンは押したくなるようにアニメーションをつけるべきだという説も存在します。派手なアニメーションは必要ありませんが、確かにユーザーがこのボタンは押せるんだと認識するために、マウスオーバー、ホバーアクションは付けた方が良いです。
また縦長のランディングページの場合はユーザーがスクロールするときに勢い余ってCVボタンを飛ばしてしまうといったケースも存在するので、ボタンが少し動くようにアニメーションをつけておいた方が良いと言われています。
質問3:CVボタンはとりあえず多ければ良いのか?
CVボタンはできるだけたくさん設置した方が良いと言われることもあります。たしかにCVボタンの数は多い方がユーザーの目に留まる可能性が高くなるし、クリックされる可能性も高まります。
ただし、CVボタンがあまりにも多すぎると売り込み感の強さからユーザーが離脱する可能性もありますし、商品・サービスの魅力が伝わらない可能性があります。
CVボタンは多いに越したことはありませんが
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コンテンツを邪魔しない程度に配置し、位置についても過度に邪魔にならないようにする
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同じようなデザインのCVボタンを1画面上に複数配置すると売り込み感が強くなるので、それぞれのボタンのデザインを変える
といった取り組みをして、できるだけユーザーの離脱を防いでください。
また、商品購入ボタンは目立たせる、資料請求ボタンは商品購入ボタンよりも小さくデザインしてあまり目立たない色を使うといったようにCVボタン同士の優先度を加味した上でのデザインが必要です。
精度の高いCVボタンを作成するためには?
以上のようにCVボタンに関するよくある質問について解説しましたが、CVボタンの精度を高めてWebマーケティングを成功させるためには次の2つの原則を守る必要があります。CVボタンの精度を高めたい場合は、STPに合致したLP・CVをデザインしたうえで、A/Bテストを繰り返して実験の中から最適なCVボタンを発見してください。
STPに合致したLP・CVボタンを作成する
STPとはWebサイトのセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの頭文字を取った略称で、マーケティングを成功させるための基礎的な概念です。自社が販売している商品・サービスがターゲットとする消費者層に適切なメッセージできちんとアピールできているかを確認する作業のことを指します。
たとえば、高級感を訴求したいデザインとお得感を訴求したいデザインは異なりますし、若者向けの商品とシニア向けの商品では写真に使うモデルが異なったりします。
後述するように最終的にはCVボタンの精度を高めるためにはA/Bテストが必須ですが、無限にデザイン変更はできないので、まずはSTPに合致したLP・CVボタン作りを心掛けてください。
A/Bテストを繰り返す
STPに合致したLP・CVボタン作りを前提としたうえで、最終的にどの色味が良いのか、何を伝えるメッセージが良いのか、CVボタンはどこに配置すべきかといったことはテストをしないと導き出せません。
そのため、CVボタンの精度を高めるためにはA/Bテストが必要です。A/Bテストとは、ほぼ一緒にLPだけれども、ボタンの色味やメッセージといったちょっとした要素が違うWebページを複数作成して、それぞれのページに実際にアクセスしたユーザーの反応を分析して最適なデザインを決めるWebマーケティングのテスト手法です。
Web解析ツールを利用すれば定量的に結果を分析できるので、根拠に基づいたデザイン作成が可能です。こうしたA/Bテストを地道に繰り返してちょっとずつCVボタン、LPのデザインを改善することによりやがて大きくコンバージョン率が向上します。
コンバージョンボタン(CVボタン)管理が重要
以上のようにCVボタンが重要なことは説明した通りですが、CVボタンを柔軟に変更している企業は実はほとんど存在しません。A/Bテストで自社のLPに合致したCVボタンを開発するべきだということは説明した通りですが、その他にもその期間でキャンペーン中の商品・サービスのボタンを一番目立つところに設置したい、来月イベントを開催するのでイベントの申し込みフォームに集客したいといったようにそのタイミングのWebマーケティングの方針によってもCVボタンの入れ替えが必要です。
こうしたCVボタンの入れ替えをスムーズにする、CVボタンを簡単に管理するために開発されたのがSales Bannerです。Sales Bannerを導入すれば、エンジニアがいなくても簡単にCVボタンを変更できるのでぜひ30日間の無料トライアルをご利用ください。